※本記事は、欧米人女性と結婚した筆者(=日本人男性)が実際に欧米の友人たちにインタビューした内容を基に構成されている。
欧米には「告白」なんていう文化はない。
欧米人は告白しない
初めてこれを聞いた時は
「いや、嘘でしょ。告白しないで、どうやってカップルが成立するんだ?」
と思った。
しかし多くのヨーロッパの友人(イタリア、フランス、スペイン、ベルギー、etc…)へのインタビューの結果、「告白しない」は本当だということがわかった。
もう少し正確に言うと「好きです、付き合ってください」という日本式の告白文化が一般的ではない
欧米にも愛の告白そのものは存在するが、日本のように「告白=交際開始の儀式」という考え方は一般的ではない。まず関係が深まり、その後自然と恋人になるケースが多いのである。
友人たちに日本のデート事情について話したところ、
筆者「日本では相手に告白してから付き合うから記念日とかもしっかりあるよ。」
友人女性「えー、うっそー!告白しないとカップルになれないなんて遠回り過ぎるし面倒くさい!」
という反応だった。
今回はそんなお話だ。
結論から言うと、日本人は恋愛においては形式を重んじ、欧米人は流れを重んじる!
欧米人の恋愛の99%は、お互いの感情が徐々に高まってごく自然にボディタッチをしたりキスしたりするところから全てが始まるのである。
ヨーロッパ人のカップル成立秘話

まず、「告白」が無いのなら欧米人はどうやって恋人関係になるのだろうか?
実は、多くの場合は特定の日に突然恋人になるわけではない。友達として一緒に過ごし、何度もデートを重ね、お互いへの好意が少しずつ深まっていく。その過程で手を繋いだり、ハグをしたり、キスをしたりといったスキンシップが自然に増えていくのである。
そして気が付けば周囲からも本人たちからも「あれ?もう恋人みたいな関係だよね」という状態になっていることが多い。
日本のように「好きです。付き合ってください」という一言で関係が始まるのではなく、関係そのものが徐々に恋愛へ変化していくイメージだ。
だからこそ欧米人に「いつから付き合ったの?」と聞いても、「うーん、いつからだろう?」という曖昧な答えが返ってくることも珍しくないのである。
欧米人はスキンシップがとにかく多い

欧米では異性同士のハグやチークキス(ほっぺへのキス)がごく普通の挨拶として行われている。家族はもちろん、親戚や友人、ご近所さんとの間でも珍しくない。日本人からすると少し驚くかもしれないが、彼らにとっては握手や「こんにちは」と同じくらい自然なコミュニケーションなのである。
つまり、幼い頃から異性とのスキンシップが日常生活の一部になっているのだ。
一方で、日本では異性との身体的な距離感は比較的遠い。家族以外の異性とハグをする機会はほとんどなく、友人同士でチークキスをする文化も存在しない。
こうした環境の違いは、恋愛観にも大きな影響を与えているように思う。
実際、筆者がヨーロッパの複数の友人たちにかなりプライベートなインタビューをしたところ、初体験の年齢は平均12歳くらいという人が非常に多く、「遅くても14歳までにはほとんどの人が」という話を何度も耳にした。
もちろんこれは統計データではなく、あくまで筆者がインタビューした範囲での話である。
しかし彼女ら自身は、「別に特別早いとは思わない」という反応だった。
これは決して「欧米人は性的に奔放だから」という単純な話ではない。
幼少期から異性とのスキンシップに慣れており、恋愛や身体的接触に対する心理的なハードルが日本より低いことも大きく関係しているのだろう。
だからこそ欧米では、
「まず関係を深める」
↓
「自然とスキンシップが増える」
↓
「気付けば恋人になっている」
という流れが成立しやすいのである。
では欧米人がいかに日常的にスキンシップが多いかを簡単に紹介する。
毎日ハグとほっぺキスをするベルギー人の友達

ベルギーで小学校の先生をやってる友達(女性)は、毎日朝の会でクラスの生徒全員とハグ&ほっぺキスをすると言っていた。
「ミカエル おっはよーチュッ♡」
「アンナ もおっはよーチュッ♡」
日本とは比較もできない。
「ハグ」と「ほっぺキス」はほんとに普通の挨拶なのである。
スペイン人の女友達と挨拶でキスしそうになった話
スペイン人の女友達が日本に遊びに来た時のことである。
待ち合わせ場所は静岡駅。
新幹線改札の前で待っていると、遠くからこちらを見つけた彼女が笑顔で近付いてきた。
そして開口一番、
「Hiii! Nice to see you!」
と言いながら、いきなり両手で筆者の肩を軽く掴んできたのである。
その瞬間、
「えっ!?なに!?」
と思う間もなく顔が近付いてきた。
そう、欧米ではおなじみの「チークキス」である。
チークキスとは、ほっぺとほっぺを軽く合わせながら空中で「チュッ」と音を立てる挨拶のこと。
実際に唇でキスをするわけではない。
しかしそんなことを知らない当時の筆者からすれば、可愛いスペイン人女性が突然顔を近付けてくるのだからパニックにならない方がおかしい。
そして悲劇はここから始まる。
チークキスでは通常、お互いが同じ側のほっぺを出して合わせるのだが、そんなルールを知らない筆者は、彼女が右のほっぺを出した瞬間に反射的に左のほっぺを出してしまったのである。
すると当然ながら二人の顔は同じ方向を向くことになり、本来ならほっぺ同士が触れるはずだった距離感が一気に崩れ、文字通りキス寸前の状態になってしまった。
相手ももちろんそんなつもりではなかったらしく、一瞬だけ目を見開いて動きを止め、筆者も何が正解なのか分からず硬直し、その場には数秒間ではあるものの非常に気まずい沈黙が流れた。
今振り返れば笑い話だが、当時はお互いに
「え!?違う違う違う!」
「今の何!?」
という感じで完全にパニックだったと思う。
その後なんとか仕切り直し、無事にチークキスらしきものは終了したのだが、話はまだ終わらない。
実は彼女は一人で来ていたわけではなく、お母さんと妹さんも一緒だったため、筆者は静岡駅に到着してからわずか十数秒の間にスペイン人女性三人と立て続けにハグとチークキスを交わすことになったのである。
日本で生まれ育った筆者からすると、異性との距離感としてはなかなか衝撃的な体験だったが、彼女たちにとっては特別な意味など一切なく、握手や「こんにちは」と同じくらい自然な挨拶に過ぎなかった。
この出来事を通じて痛感したのは、欧米では異性とのスキンシップが恋愛行為ではなく日常的なコミュニケーションとして根付いているということであり、恋愛観の違いを理解するためにはまずこの感覚の差を知る必要があるのだろう。
イタリアで嫌というほどハグとチークキスをした話
もう一つ言うと、筆者が奥様のご実家があるイタリアへ行くと、そこはまさにハグとチークキスの世界である。
奥様のご両親、ご兄弟、親戚、友達、近所の知り合いなど、とにかく誰かと会うたびに
「Ciao!」
と言いながらハグ。そしてチークキス。
また別の人と会ってハグ。さらにチークキス。
これが延々と続くのである。
もちろん相手のほとんどはおじさんおばさんなのだが、たまに奥様の親戚の女の子などが来ると少し話は変わる。
相手にとってはただの挨拶なのだが、モデルのような欧米人女性が笑顔で近付いてきて当然のようにハグとチークキスをしてくるので、日本人男性としてはなかなか心臓に悪い。

モデルのような外見の欧米人女性と無条件にハグできる幸せ。
「あー、この文化も悪くないな〜」と思った筆者だった。
あとハグやチークキスに慣れておらずあたふたする姿も欧米人の方々には「この人かわいい」と映るようだ。
人によって違うカップル成立のタイミング
そしてここで問題になってくるのが、人によって「カップルになった」と考えるタイミングが違うことである。
日本なら比較的簡単だ。
告白してOKをもらった日から付き合う。
だから当事者同士も周囲も分かりやすい。
しかし欧米では、その「付き合い始める日」が曖昧なのである。
例えば、こんなケースを想像してほしい。
Aさんは「さすがに唇同士でキスしたら恋人でしょ」と考えている。
一方のB君は「キスくらい仲の良い友達なら普通じゃん」と思っている。
※B君の考え方はかなり極端な例だが、話を分かりやすくするためである。
そして二人は何度もデートを重ね、ある日夕陽の見える丘で良い雰囲気になり、流れでキスをしたとする。

するとAさんは、「あ、今日から私たちは恋人になったんだ」と思う。
しかしB君は、「Aさんとも本当に仲良くなれたな」くらいにしか考えていない。
ところが数日後、B君が別の女の子CさんともデートしていることをAさんが知ってしまう。
Aさん「私たち付き合ってるのに浮気してるの!?」
B君「え?俺たち付き合ってるの?」
Aさん「だってキスしたじゃん!」
B君「いや、キスくらい友達同士でもするだろ」
Aさん「は?」
B君「え?」
こうして悲劇が生まれるのである。
もちろん実際にはここまで極端なケースばかりではないが、「いつから恋人なのか」という認識がズレることは欧米では決して珍しくないらしく、特に若い男女の間では割とよくある話だそうだ。
日本のように
「好きです。付き合ってください」
「はい」
という明確なスタートラインが存在しないため、お互いの認識に差が生まれやすいのである。
だから欧米では、
「私たちって付き合ってるの?」
「他の人ともデートしてるの?」
「私ってセフレなの?」
といった確認の会話が意外と重要になる。
また、この曖昧さゆえに、日本人が大好きな「付き合った記念日」もあまり重視されないことが多い。
なぜなら本人たちですら、「結局いつから付き合ったことになるんだっけ?」となることが少なくないからである。
日本人のデート観は不自然?

日本人特有(?)の「告白」という文化だが、もちろん我々が想像する通り「告白が無いと不安」だろう。
要するに適当に遊ばれてるだけの可能性もあるからだ。
しかしヨーロッパ人の友達から言わせれば日本人のデート観は理に適っていないとのこと。
日本人の一般的なデート観
例えば日本人の普通のデート事情と言えば、一人の異性とデートし告白して付き合う。
少しして別れたら新たに異性を見つけてデートして付き合う。
そしてまた別れる。そして・・・
という感じだろう。

まあ普通はこんな感じだろう。
デート相手が同時に数人の異性とデートしていて(キスやそれ以上の行為までいっている状態で)自分を吟味・選別されていると思ったら少々不愉快ではないだろうか。
欧米人の一般的なデート観
しかし欧米人は複数人の異性と同時進行でかなりのレベルまでいってしまう。

要するに、友達以上恋人未満の関係までは割と簡単にいってしまう。
チャンス!と思った方、一度落ち着こう。
普通は「人間的にも信頼できる男友達」の中から「友達以上」の仲になるのであって、知り合いなら誰とでもそういう仲になるという事ではない。
そして複数の異性と友達以上恋人未満の期間を長く経てから、最終的には総合的にパートナーとして信頼できそうな1人の異性に決めていくのである。
なのでヨーロッパ人の友人に言わせれば「日本人は相手のことを深く知らずにすぐ付き合ってすぐ別れる(人が多い)」らしい。
逆にヨーロッパ人カップルは「付き合ってから初めて知る相手の意外な一面がほとんど無いから一度付き合ったら(トラブルが無い限り)ほとんど別れない(人が多い)」らしい。
まあとは言っても結局は同じ人間である、付き合い始めに差はあっても浮気する奴はするし、しない人は死ぬまでしない。
告白は不自然?~おまけ~
最後に、告白という文化が無い欧米人からすると「告白は不自然である」ということも言っておこう。
なぜなら告白のタイミングが難しいから、らしい。
例えば半年間のデートを経て3月15日(適当)に告白するとする。
すると、
などと考えるようだ。
まあこれは筆者の経験則だが、欧米人の方は本当にシャイな方が少ない。
「あ、この人好き」と思ったらすぐに行動に移す方がめちゃくちゃ多いのも事実である。
欧米人は告白こそしないが、デートに誘ったり、スキンシップを増やしたりが顕著。
まあ筆者からすると、好きな人ができて、毎日毎日その人のことが頭から離れなくなって、異性と話しているのとか見ると妙にライバル意識を持ったりもして、自分の気持ちを伝えたいけどなかなか伝えられなくて…
と悩みに悩んだ挙句に意を決して告白するのが青春って感じがするのだが。
欧米人の方は、いきなり「好きです、付き合ってください」と言われたら「え、いつから!?」と思い、「今まで全然そんな感じじゃなかったのにいきなり・・・」などと思うそうです。

欧米人は流れとかロマンチックさを重視しており、好きな相手なら徐々に自然にボディタッチを増やしたり、甘い言葉をかけたり態度で示すのが良いと考えられている。
日本人にありがちな「心の中では大好きだけど、態度には出さない」は欧米人には向かないし、「態度には出さなかったけど、ほんとに大好きだからいきなり告白した」もあまり理解を得られない。
おわりに
今回の記事は筆者が実際に聞いた話や体験した話を基に書いている。
まあ十人十色なので全員がこの通りとは限らないが、欧米に「告白」という概念が無いのは事実で、友達間でも深い仲になる男女がとても多いというのも事実である。
それが若い頃の筆者にはショック過ぎて、最愛の欧米人女性を号泣しながら責め立てて一方的に縁を切ってしまったという苦すぎる思い出がある。
欧米人とのデートの際には以上の点に注意しながら慎重かつ大胆に恋愛を進めてもらいたい。
日本人とデートする欧米人あるあるとして、「何度かデートしてもあの人はボディタッチをしてこない、たぶんわたし嫌われてるんだ」と思う人が多いというものがある。
これは筆者の奥様(ヨーロッパ人)もそう思っていたと、付き合ってから言われたことがある。
日本では警戒される頭の悪いナンパ師の方が海外ではうまくいくかもしれないという示唆に富んだ結果となった。
ここまでお読み下さりありがとうございました。










