
今回は一条工務店では標準仕様となっている全館床暖房のお話です。
筆者は「床暖房」と聞いて、昔の感覚で
しかしまさかこの寒暖差がヒートショックを引き起こすなんて、子どもの頃は夢にも思っていませんでした。
実は1年間で入浴中に亡くなる方は、交通事故で亡くなる方よりもはるかに多いのです↓

入浴中に亡くなる方は、ヒートショックで意識を失い入浴中に死亡することが多いらしいのです。
ですので、その悲劇は寒い冬に起こりやすいというデータもあります↓

一条工務店の全館床暖房は、家中の寒暖差を無くし、ヒートショックの発生を防いでいるのであった。
➁上下の温度差が少ない
一条工務店の全館床暖房の特徴2つ目がこれ、「上下の温度差が少ない」です。
床暖房は床からじんわりと暖かさが部屋全体に広がるので、快適さはエアコンに勝ります↓

床暖房の場合、床の熱が壁や天井に伝わって部屋全体を暖めるため、上下の温度差が少なく足元が冷えるなどの心配も無いのです↓

(出典:全館床暖房の暖かさ&メリット)
一方で温風を吹き出すエアコン暖房は、(空気の性質上)暖かい空気は上の方に溜まってしまうため、上下に温度差ができます。

つまり足元が寒い
「快適で暖かい」という点では、エアコン暖房より床暖房の方に分があると筆者は思います。
それに子育て世帯ではエアコン暖房には特に気を付けなければなりません↓

(出典:大人には心地よく感じる室内も、子供にとっては寒い環境かも?)
赤ちゃんは床付近にいるので、大人よりも寒い環境にいることになります。
エアコン暖房と床暖房の寒暖差比較がこちらです↓

(出典:家中の“暖差”が小さいから健康的)
ちなみに、床下のパイプを流れる水の温度は夏も冬も一定で(自分で調整できますが)23~28℃くらいです。
冬も夏も同じ温度の水を流すので、理論的には冬も夏も同じ温度になるのです。
高気密高断熱の一条工務店の家だからこそ効果があることですし、夏は除湿(=さらぽか)し冬は加湿(=ウルケア)すれば1年を通して快適性が変わらないのが一条工務店のスゴイところです。
うるケアとさらぽかについてはこちらの記事で解説しています↓

③火を使う器具がなく安心
一条工務店の全館床暖房の特徴3つ目がこれ、「火を使う器具がなく安心」です。
まあ一条工務店の床暖房に限らないんですけどね(´・ω・`)
筆者も昔はよく石油ストーブで火傷したものです。

(出典:子どもにとっての危険)
ストーブやファンヒーターなど燃焼式の暖房器具は、火傷や火事の心配がありますよね。
全館床暖房なら火元がなく、ぶつかって倒すこともありません。
小さなお子さまやお年寄りにも安心です(^ω^)
暖房器具の燃費ランキングがありましたので一度ご確認ください↓
④ホコリを巻き上げない
一条工務店の全館床暖房の特徴4つ目がこれ、「ホコリを巻き上げない」です。

「エアコンやヒーターは温風でチリや埃を舞い上げがちですが、床暖房なら風が生まれず花粉やアレルギーが気になる方にもおすすめです」、と一条工務店は考えています。
まあ床暖房全般に言えることですがね。
⑤低温やけどの心配がない
一条工務店の全館床暖房の特徴5つ目がこれ、「低温やけどの心配がない」です。

「低温やけど」とは、熱湯や火などに触れて起こる「高温やけど」よりも低い温度のやけどです。
具体的には44℃~50℃前後のものに皮膚が直接、数分~数時間にわたって触れ続けることで起こります。
就寝時など、数時間かけて発症するケースがよく見られますが、50℃に近いものだと、数分触れているだけで起こることもあります。
(出典:低温なのにやけどする?「低温やけど」とは)
一条の全館床暖房なら床の表面温度は約23℃~28℃です。
体温より低い温度で暖めるため、低温やけどの心配はありません。
よく住宅展示場などで他のハウスメーカーの営業マンが「実はここだけの話、一条工務店の床暖房って低温やけどするんですよ」と悪口を言うみたいな話を聞きますが、あれは単なる嫌がらせか勉強不足ですね。

ハウスメーカーの中では性能ダントツの一条工務店は特に嫌われている模様(笑)
⑥結露しにくく、アレル物質の発生も抑制
一条工務店の全館床暖房の特徴6つ目がこれ、「結露しにくく、アレル物質の発生も抑制」です。

全館床暖房は室内を暖め過ぎず温度差も少ないため「結露」が発生しにくく、「結露」を原因とするカビ・ダニの発生も抑えます。
一条工務店で床暖房を採用しない方が良い理由
さて、本題はここからです。
上で述べてきたように一条工務店が床暖房を導入している理由は6つありましたが、筆者は高気密高断熱住宅に関する勉強をすればするほど「いや、性能が高いからこそ床暖房不要なんちゃう?」と思ってきたのです。
筆者が床暖房をおススメしない理由は主に6つ↓
※たまたまメリットと同じ数になった…
- そもそもエアコンでいいんちゃうの?
- 室内が乾燥する
- 即効性に欠ける
- 階をまたいでWi-Fiが届かない
- 電気代アップ
- ランニングコストがかかる
一つずつ解説します。
そもそもエアコンでいいんちゃうの?
さて、上で述べてきた一条工務店が考える床暖房を採用する6つのメリットをもう一度おさらいします↓
※一条工務店HPから引用
- 家中が暖かい
- 上下の温度差が少ない
- 火を使う器具がなく安心
- ホコリを巻き上げない
- 低温やけどの心配がない
- 結露しにくく、アレル物質の発生も抑制
これって、結局エアコンでも実現できることですよね?
①③⑤については完全にエアコンと条件は同じですので飛ばします、残った②④⑥について解説します。
上下の温度差が少ない
まず、高気密高断熱では上下の温度差はそもそも少ないんです。
気密性能が低い住宅の場合、室内の暖まった空気は住宅上部のスキマから屋外に逃げます↓

高い部分(=天井や屋根)から暖かい空気が逃げると、その代わりに低い場所から(=床のスキマ)外気(冷たい空気)が入ってきます↓

これが低気密低断熱住宅(=一般的な住宅)の床が寒い原因です。
では高気密高断熱住宅の場合はどうなりますか?
そもそも家のスキマがほとんど無いので、住宅上部から外に逃げる暖かい空気はほとんどありません。
ということは床から侵入してくる冷気もほとんどないので、住宅内の空気はゆーーっくりと混ざっていき、結果的に上下の温度差はほとんど無くなることになります。
上下の温度差という観点で言えば、本当の高気密高断熱住宅なら床暖房でもエアコンでも大差は無いんです。
一条工務店が公式HPで紹介しているこの画像↓


(出典:大人には心地よく感じる室内も、子供にとっては寒い環境かも?)
自社の床暖房導入を正当化するため、と見えてしまうのでこれはかなり悪意を感じました。
ホコリを巻き上げない
「床暖房はホコリを巻き上げない」
そう言われると「確かにそうだ!!」と思うかもしれませんし、また一条工務店の実験を見る限りそれは事実なようです。

(出典:室内のホコリ巻き上げ比較)
とはいえ日本の住宅ではシックハウス対策として24時間換気が義務付けられており、室内の汚染物質は24時間休まず外部に排出されて新鮮な空気が24時間休まず屋内に給気されています。
※メンテナンスをサボっていたり、外気が不快という理由で給気口を塞いでいる住宅なんてのは論外ですが。
人間が生活している以上、歩くだけでもホコリは必ず空気中に舞い上がりますが、そのハウスダストなどで健康被害を起こさないために24時間換気が法律で義務付けられているのです。
それに高気密住宅の場合はスキマが少ないので24時間換気の換気効率は一般的な住宅よりもかなり高いのです(下図参照)

↑スキマが多い家では換気効率が大幅に落ちることを示している。
「高気密高断熱住宅に住み始めてアレルギー症状や花粉症が治まった」なんて話は巷にあふれています。
ということで「ホコリを巻き上げる」という点に関しても、健康に悪影響を及ぼすほどではないという観点で言えば床暖房もエアコンもほとんど差はないと筆者は思っています。
床暖房がエアコンに比べてホコリを巻き上げないのは事実だろうが、だからといってエアコンの方が健康に悪いというのは甚だ乱暴な結論である。
あまり揚げ足取りはしたくないのですが、、、
そもそもそんなことを言い出したら、一条工務店はなぜ標準仕様でエアコンが付いているのですか?
「エアコンはホコリを巻き上げるから健康に悪影響を及ぼす!!!」と暗示してるくせに、エアコンを標準仕様で付ける意味とは?
もう一つ言えば、夏に除湿をしてくれるさらぽか空調を採用すると天井にサーキュレーターが付属されますが、あれの風もホコリを巻き上げるんじゃないですか?
高気密住宅は24時間換気が(設計換気通り)正しく機能するので、床暖房とエアコンでそこまで違いは出ないと思います。
結露しにくく、アレル物質の発生も抑制
一条工務店のHPに記載されています↓
全館床暖房は室内を暖め過ぎず温度差も少ないため「結露」が発生しにくく、「結露」を原因とするカビ・ダニの発生も抑えます。
(出典:結露しにくく、アレル物質の発生も抑制)
これについては、未熟な筆者には全く意味がわかりません。
エアコンでも正しい設定温度なら室内は暖まり過ぎないでしょうし、温度差も少ないはずです。
結露については内部結露計算などによって結露するかを計算できますし、カビやダニの発生は相対湿度に依存するらしいのでエアコンか床暖房かは問いません。
筆者にはこの項目については全く意味がわかりませんでした、すみません(´・ω・`)
あ、理想的な相対湿度・絶対湿度に関してはこちらで勉強しましょう↓
ということで、一条工務店が床暖房を採用する6つの理由をおさらいします。
- 家中が暖かい
- 上下の温度差が少ない
- 火を使う器具がなく安心
- ホコリを巻き上げない
- 低温やけどの心配がない
- 結露しにくく、アレル物質の発生も抑制
筆者が考えるに、高気密高断熱住宅なら別にエアコンでも床暖房でもどっちでもいいんです!!!!
一条工務店が床暖房を特に推している理由が筆者にわかりません。
室内が乾燥する
そして床暖房が本領発揮する冬期には屋内が非常に乾燥します、まじでカラッカラになります(笑)
これは一条工務店施主の中では非常に有名な話です。
ただでさえ水分量が少ない冬期に、屋内の温度を上げると温度に対して水分量が相対的にどんどん少ない状態になるので、相対湿度30%とかになるんです。
これはエアコン暖房でも同じですよね。
「相対湿度」に関してはこちらで紹介していますので興味があれば是非一度ご覧ください。
即効性に欠ける
一条工務店の床暖房は、温水を床下のパイプに流す仕様になっています↓

(出典:「継ぎ目なし」だから、メンテナンスもコストもカット)
そうなんです、一条工務店の床下にはこのようにパイプが敷設されているのです↓

(出典:【目を覚ませ】床暖房神話はやめよう)
外に置かれる室外機で温めた温水をパイプ内に流しているだけあって、急な温度変更には対応できません。
だいたい半日~1日ほどかけて、じ~んわりと温度が上がる(もしくは下がる)のです。
なので、急に寒波が来た際には(床暖房は使い物にならないので)エアコンで家を暖めるという人が多いです。
逆に言えば、急に春のポカポカ日和になった場合は温水の設定温度を下げるわけですが、実際に温度が下がるまでの半日~1日は(室温を下げたいのに)家が暖まってしまうという現象が起こるようです。
床暖房は即効性に欠ける!
ということです。
階をまたいでWi-Fiが届かない
これも有名な話ですが、一条工務店の床暖房パネルはアルミ箔が貼ってあるのでWi-Fiの電波を遮断するみたいです。

(出典:床暖房に不凍液(水道水)を補充しました!稼働前のメンテナンス方法♪)
一条工務店の床暖房パネルは、一階の床にも二階の床にも三階の床にも通っています↓

しかし、だからこそ階をまたげば「Wi-Fiの電波が劇弱になる」or「全くWi-Fiが入らなくなる」ということになります。
一条施主は全員この難題をクリアし、必死の思いで快適なネット環境を作り上げているのです。
筆者もこの難題にぶち当たり、結局親機と中継機の二台をちょうどいい感じの場所に設置してなんとか自宅のネット環境を維持しています。
電気代アップ
一条工務店の公式HPには、床暖房の暖房費についてこのような記載があります↓

(出典:高気密・高断熱の家×全館床暖房で省エネ)
1シーズン(≒6カ月)の暖房費が約1.9万円
これは確かに安そうですね。
しかし比較対象を「次世代省エネ基準+エアコン暖房」にしているあたり、とても悪意を感じます。
一条工務店の断熱性能において「エアコン暖房」と「床暖房」の両者を比較しないと意味がないのに、断熱ガバガバごみ基準の「次世代省エネ基準」を持ち出して比較しているあたり、知識のない素人を騙そうとしているとしか思えません。
※一条工務店に限らず、ですが。
一条工務店の主力商品(Ua値0.25のアイスマート)くらい断熱性能が高ければ、全館エアコン1台(最悪2台)で十分暖かくなるはずなので、それでシミュレーションをやり直して頂きたいと思います。
恐らくエアコン代の方が安くなります(´・ω・`)
そうなると「そもそも床暖房いらんのちゃう?」と思うわけです、はい。
ランニングコストがかかる
※このランニングコストとは、電気代以外の修理費/メンテナンス費/取換え費等を指します。
床暖房設備も機械なので必ず寿命が来ます。
しかも一条工務店の床暖房設備の保証期間はわずか5年です。
わずか5年ですよ!!!???Σ(゚Д゚)
少なくとも50年以上は住める住宅性能を持っているのに、付帯設備である床暖房設備の保証期間は5年。
これはどう考えてもアンバランス。
「入居後2年目で床暖房設備が故障したけど保証期間内だったのでなんとか無料で直してもらった」という一条施主のブログにはこう書かれていました↓
今回は床冷暖房の保証期間(5年)内での故障だったのでメンテナンス費用は無償でしたが
保証期間外であれば約6~7万かかっていたということでした^^;
5年目以降に床暖房設備が故障したら全て自己負担になるので、これは要注意です。
一条工務店にとっては、必ず寿命がある機械設備を多く採用してもらうほどその後のメンテナンスなども含めて定期的に工事を依頼してもらえるので願ったり叶ったりという感じではないでしょうか。
定期的なメンテナンス作業費でキチっと売上げを下支えするという一条工務店の戦略のような気がしてなりません(´・ω・`)
その点、夏も冬もエアコン1台で稼働していればそもそもコスパが良いですし、10年か15年に一度定期的にエアコンを買い換えるだけで年中ずっと快適なので、床暖房を採用するメリットは無いように思います。
おわりに

さて、いかがでしたでしょうか?
今回の記事では一条工務店の全館床暖房をディスりまくりましたし、基本的に「高気密高断熱住宅に床暖房は必要ない」という気持ちに変わりはありません。
筆者は「床暖房=ぽかぽかで快適=採用一択」と決めつけて思考停止で床暖房を採用したことを非常に後悔しています。
床暖房には床暖房の良さもありますが、メリット・デメリットを考慮したうえで最終的な判断をして頂ければと思います。
ということで、ここまでお読み下さりありがとうございました(@^^)/~~~
なにか質問がある方は、忖度せずに正直にお答えさせて頂きますので是非コメント欄をご活用ください٩( ”ω” )و








